作品No.099 吉田一也作 「逆さ招き猫」 |
第8回「日本招き猫大賞」は、2007年9月に開催した第9回平成の招き猫100人展に出品された作品の中から、来場者、インターネットでの投票と審査委員の選考の結果、吉田一也作「逆さ招き猫」に決定しました。 |
●作者紹介● 吉田一也(よしだかずや)氏 京都府京都市在住 38歳 私の作る作品のほとんどは猫です。猫の持っている「良さ」とはかわいいものばかりではありません。体の線の美しさや、たくましさ。少し恐くなる様な目つきなど、さまざまな表情を見せてくれます。 それらを、焼きもの独特の風合いで表現していきたいと思っています。 1994年 京都市立芸術大学卒業 1999年 京都、鞍馬に窯を持つ 2002年より全国各地で個展多数(高島屋、松屋など) |
●作品説明● 中国では、福の文字を逆さにすると、福が入って来るといわれます。お札をそろえて、逆さまにお財布に入れておくと、お金が入って来ると言われます。 ならば、招き猫も逆立ちすれば、もっと多くの福を招いてくれるのではないでしょうか。そんな思いで作りました。 |
●選考理由● 「中国では福の文字を逆さにすると福が入ってくるといわれます」こんな故事を踏まえて、更なる福が来るようにと逆立ちした招き猫。 卓抜した作陶力に加えて、招き猫を逆立ちさせるという“逆転の発想”のアイディアが光った。「手を挙げて福を招く猫」という招き猫の原点をきちんと押えつつ、驚きのある表現を獲得している。獅子を思わせるような風格と親しみやすさをあわせ持つ佳品である。 |
大賞作家・吉田一也さんの個展は「第13回 来る福招き猫まつりin瀬戸」期間中の2008年9月27日〜30日の間、愛知県瀬戸市の新世紀工芸館の展示棟2階で開催しました。 |