第11回「平成の招き猫100人展」ギャラリー
作品No.022 空即是色
幅37×奥行37×高さ55cm 素材:和紙
宇宙は内と外が繋がっており、空が見えない心の世界。
色は目に見える現象の世界。空は色となり、色は空となり、互いに一体となって影響し合っている。外の大猫は色(現象の世界)、小猫は空(心の世界)を表現しています。
大は小になり、小は大になる。現実の世界(色)を変えてゆくには、心を鍛錬しなくては変わらない(空)。
垣口彰宏
Akihiro Kakiguchi

和紙の造形家

長年、広告、宣伝媒体に携わり、立体イラストを多く制作してきました。他人の広告を作る立場から、自分自身への創作表現へと意識が変ってゆき、5〜6年前から、多くの人に、喜こんで頂けるよう、「手づくり」の量産(少しだけ)を目指してきて、原型から、凹型を起こし、和紙を張るという張り抜きに至ってきました。
和紙は、子供の頃から親んできた素材で、実家がお茶屋(宇治の茶問屋)であったため、和紙(こうぞう紙)が一杯あり、夏休みの工作などよく使っていました。今、ここにその感覚がよみがえってきて、不思議な想いです。
和紙の利点は何でも創れること、漆を塗れば一閑張、脱活漆等、昔から仏像などに使われていた技法で創ることも可能。安全で強く、環境にもやさしい和紙は、これからの時代にぴったり。和紙の素材のしての素晴しさ、その可能性をもっと、世界に拡げてゆきたいです。和紙の動物シリーズ、和紙のそっくり人形など、今後、手掛けてゆきたいジャンルです。

・30年間、宣伝広告印刷業務に携わり、立体キャラクター、イラスト、そっくり人形など手掛ける。4〜5年前より、「縁」をキーワードに、日本の縁起ものシリーズを和紙の張り子(張り抜き技法)で制作

マスコミ取材歴
・1991年より、週刊朝日「山藤章二の似顔絵塾」に投稿、入選多数。
・1994年 TBS.TV 朝の情報「ザ・フレッシュ」に似顔絵の達人として出演。
・1996年 テレビ東京「たけしの誰でもピカソ」にハドラーとして出演。
・2006年 テレビ東京「TVチャンピオン2 そっくり人形職人選手権」に出演。
・2008年より百万遍・知恩寺の「手づくり市」に張り子の招き猫を出品、販売。