作品No.030 猫丸
幅134×奥行5×高さ120cm 素材:麻生地、竹。鈴
ふだんはクールで個人主義に見える猫も
いざという時には協力してがんばってくれるに違いない。
そう思って、日の丸の旗の中でいろんな招き猫が
手やしっぽを仲良く繋いでいる姿を染めました。
がんばろうね、日本!
春日 粧 / Sayaka Kasuga
染色作家
染色歴は31年になります。
初めは京都手描友禅の職人として与えられた柄に色を挿す仕事をしていましたが、着物のデザインのオリジナリティのなさに失望し、自分で考えたデザインを染めて縫製するまでの一貫製作を始めました。
実際に自分の生活とはかけ離れた着物よりも、身近で日常に使えるインテリア関係の染めをして、使う人に直接買っていただける…というやり方が気に入っています。
私の染色技法は、「なるべく割れない柔い“ろう”」を使ったろうけつ染です。友禅と違って色と色の間を「線」で仕切るのではなく、「面」で表現する為にデザインには少し頭を使いますが、色を重ねることによって染めていくので色に深みが出るのが特徴だと思います。
猫のデザインは昨年22才で天国へ行った我が家の猫がもらわれてきた時から始めました。猫の持つ不思議な魅力とパワーを表現して、見る(使う)人が笑顔になってくれる作品作りをめざしています。
京都・大阪・神戸・静岡・東京・沖縄・大分等で工房展・グループ展多数
- 1956年
- 函館市に生まれる
- 1980年
- 大学卒業後、手猫友禅職につく
- 1989年
- 夫と共に「創作家具と染・春日工房」開設
- 1990年
- 伊丹クラフト展 入選
- 1991年
- 友禅職をやめ、独自のろうけつ染を始める
- 1991年
- 伊丹クラフト展 入選
- 1992年
- 国際クラフトフェスティバル'92富山 参加
- 1993年
- 朝日現代クラフト展 入選
- 1994年
- 染・アート展 入選
- 1996年
- 京都友禅組合連合会理事長賞 受賞
- 2008年
- 京都府立舞鶴養護学校(現・支援学校)で高等部の生徒に染色指導を始める