鈴木 義美(すずき よしみ)氏
作品名「招き普賢菩薩猫騎象像(まねきふげんぼさつねこきぞうぞう)」
【幅36×奥行25×高さ53.5cm 素材:陶磁器】
四足で揺らぎ無く立つ象の背中に乗った普賢菩薩招き猫の凛として力強い表情 が、観る者の心 に圧倒的なインパクトを与える。 動物造形を得意とする作家らしく、猫や象の肌合いの質感などの描写が見事であり、抑えた中にも調和のとれた色彩も素晴らしい。クラフトマンシップを発揮した気品あふれる作品となっている。
「これまで10年間応募してきたが、大賞を受賞できるとは思わなかった。非常に驚いている。」
瀬戸市中水野町
クラフトマン
昭和28年 愛知県立瀬戸窯業高校卒、彫刻・絵画を勉強
昭和44年 全国輸出陶磁器デザインコンクール入賞
昭和50年 アメリカ、メキシコへ陶芸研修旅行
昭和50、51年 神戸新聞社画廊三人展、以後三回続ける
昭和52年 アサヒグラフ「焼きものの里雑記帳」紹介
昭和57年より数年フルフル展個展、神戸そごう四人展
昭和62年 伊勢丹浦和グループ展個展(イルミナ店主催)
昭和63年 日本橋三越三人展(白木屋店主催)
平成2年より数年横浜そごう個展(イルミナ店主催)
平成9年より 札幌・帯広 北見個展(きた吉店主催)
平成10年 神戸 つかもと店 生活工房展 ギャラリー鶏林 個展
平成11年 国際芸術文化賞を受賞
三越栄本店 個展
平成12年 瀬戸市新世紀工芸館陶展
平成13年より毎年 山形、青森、仙台、横須賀個展(美術工芸翼主催)
平成14・15・18年 アートスペース創画廊個展、人形展
平成21・22年 木もれ陽店個展
平成22年 NHKハート展 招き猫展出品
平成24・25年 静岡ギャラリー悠 雛展
岡山 富男(おかやま とみお)氏
豊田市
作品名「染付唐草文招猫(そめつけからくさもんまねきねこ)【左右対】」
【幅15×奥行15×高さ25cm 素材:陶磁器】
岡山氏の作品は、癒し系が目立つデザインの中において、招き猫も神使であったかと思えるほどの鋭い眼力で、あらゆる邪悪を払い除け招福を願う力強さを感じる。
ろくろ成形を主としたボディーに、染付けによる伝統的な花唐草の図柄を配し、藤四郎作と伝えられる狛犬を彷彿させる阿吽の姿は、招き猫の魅力とともに、釉薬や土の味わいと染付技法が、近世の瀬戸染付にも似た風合いを醸し出しており、まさに瀬戸焼の復興を願い福を招く招き猫ようでもある。
招き猫という瀬戸に根付いた文化の中に、瀬戸のやきものの新たなる挑戦が融合した、まさに陶祖800年祭に相応しい「招き猫」である。
「猫たちの讃歌〜御澄し・遊・聖・樂奏・etc〜」
日時:2014年9月27日(土)~10月5日(日) 9/30(火)休館
開館時間:10時~18時
場所:瀬戸市新世紀工芸館 展示棟2階 ギャラリー