>>猫町プロジェクト >>第18回にっぽん招き猫100人展

第16回日本招き猫大賞

作品No.043 Books of dreams

松風直美作 「Books of dreams」

作者

松風直美氏(Naomi Shoufu)

作品説明

作品名「Books of dreams」

【幅35×奥行25×高さ20cm 素材:紙】

作品講評

水紋のように、くり抜かれた本のページからいくつもいくつも立ち上がって来る猫たち。本の中に満ちている夢や希望が招き猫のかたちになって実体化し、やがて読んでいる人自身の夢となって歩き出す。そんなファンタジックな世界を見せてくれる作品。読書の楽しさ、夢を持ち続けることの大切さなどが伝わって来る。ベースとなった洋書の選択、猫の配置、色遣いなど、何気ないようでいて非常に洗練された造形表現である。紙という軽やかな素材で「招き猫」の表現の多様性を感じさせてくれた。

作者コメント

「本の中にはたくさんの夢や希望、冒険が詰まっています。
その本を読んだ時のワクワクした感情を発掘するように、本を彫ってみたいと考えました。」

主に切り絵の画法で猫というモノを描く。紙を切るというシンプルな技法で、どこまで猫のしなやかさ・美しさが表現できるか、試行錯誤の日々だけれどそれが楽しみでもあるのです。そして時折、紙に「ことば」も刻みます。日本の文字は美しい絵であり、大事に残してゆきたいモノです。生きている猫と文字を、意思を持った猫を、物語のある猫たちを、作ってゆきたいと思います。

住所

滋賀県東近江市

略歴

1990
デザイン会社勤務を経て独立。以後フリーランス
1992
工芸村「ことうヘムスロイド村」に参加
1992
ギャラリーCASA個展(京都)
1995
猫をモチーフに切り絵を作りはじめる
1999~03
近江文化財研究所 個展(近江八幡市)
2000~04
いい福まつり 個展(彦根市)
2001
ホームページ「ねこてもり」開設
2002
アトリエ隣にギャラリー松庵オープン
2002
ニューヨークの招き猫展参加
2003
来る福招き猫まつりin瀬戸にて個展
2004
「招き猫の宮」(菊地真・荒川千尋著)挿絵
2005
高島屋ミニ個展(岐阜)
2005
フランス(リモージュ)・イタリア(ルッカ)の招き猫展参加
2001~15
ギャラリー猫町 個展(東京)
2004~09
「猫の集会」(ヘムスロイド村)主催
2005~11
陶と紙展 酒遊館(近江八幡市)
2003~13
町屋と猫のイベント「猫の宴」開催
2012~14
パリ猫展(フランス)

招き猫まつり、イベント、グループ展多数参加
以後、紙に関わった作品を作り続け、現在に至る。
著書「うそうそ時にその猫はやってくる」戎光祥出版より2004年刊行
「京ことば猫トランプ」2006年刊行

2015年度大賞受賞者 松風直美個展

「ねこばけ」

会期:2016年9月24日(土)~10月2日(日)*9/27(火)休館
開館時間:10時~18時
会場:瀬戸市新世紀工芸館展示棟2階