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池田峰志 Mineji Ikeda 蒔絵師 蒔絵の技法は今から300年前にはすでに確立されていて、現在も当時と同じような道具、材料を使ってその技術が伝えられています。人毛の刷毛、動物の毛の筆、天然の漆の木から採った漆、純金や銀をやすりでおろして作った金銀粉を使って制作しています。 漆器は古くから世界各地にありましたが、総称してジャパンと呼ばれ日本がそれを代表する世界一の技術を持っています。 私もその職人として技術を伝承し皆さんに漆の良さ、美しさを知っていただきたいと思っています。 漆の業界は各仕事が分業で、職人はその部分の仕事しか出来ないが私は木工、素地から下塗り、上塗り、加飾と全部自分で出来るので、自由な作品作りが可能です。今まではデパート等の注文仕事でしたので題材や器物は決ったものでしたが、平成16年より独立して自由に出来るようになりました。そこで前々から目指していた招き猫の世界へ漆で仲間入りさせていただくつもりです。今回は平面に近い形での参加ですが、いずれは乾漆という奈良時代あたりから造られている仏像の技法を使って、立体の招き猫を造り出したいと思っています。今年10月13日?18日の東京神楽坂アユミギャラリーでの個展でも出品 作の半分は招き猫でいくつもりです。木工も自由に出来ますので、色々夢は広がっています。
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