小さな猫電車に乗ると、そこは、懐かしい猫町。忘れていたものとめぐり合う。
猫電車が駅のホームにすべりこみ、少年と両親が降り立った。
猫が住む猫町の中心にある映画館「猫町キネマ」館主だった祖父が亡くなって、
今日はその遺作映画「Alive」が上映されるのだ。
おばあちゃんへのお土産(猫缶)の入った少年の鞄と、
謎の猫トンガリの鞄が入れ替わり、鞄から飛び出したネズミを追って、
夕暮れ迫る街の中を駆け出す少年。
不思議なロボット工場や、猫町銀座商店街で少年が出逢ったものとは…。
生きることの不思議、いまここにいることの不思議を「Alive」が解き明かす。
あたたかく、懐かしく、どこか切ない映画です。