もりわじん絵日記 2002. 1
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1月31日 (木)  [118] 父親

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1月31日晴れ
のんびり起きた。
庭のデッキを作りにショウちゃんがやってきた。
うちの父親が、なんか世話を焼きたいのか、ジーッと眺めてはああだこうだと声かけていた。
昼過ぎから、風呂入りに両親と出かけた。
山の方の温泉に行きたかったが、運転下手っぴーだし、父親運転キャリア長いんで人の車にのるとスピードがどうのああーよそ見はぎゃあハラハラぎゃあぎゃあ大変。
もし、崖から落ちて一家事故死じゃ阿呆らしいから、街の温泉に行く事にした。
のんびり風呂でも入ってもらうつもりが、この親父カラスの行水で早出て、また誰彼かまわず声かけている。
かけられた人たちは、言葉が方言でわからんので、どっかよその国のマフィヤの方かと思いどうあつかっていいやら困惑。
電車にのってもそうだが、大声で方言を言いまくり途中大声で涙出るほど笑う。
ひとりで何が愉快なのか?
ワシ、おもしろがって聞いていたりするのだが、内容は独り言としても成り立っている。
変な親父だ。
ずーっと前に田舎帰って車の助手席にのって出かけた時、「眠いから頭叩いてくれ」と、それで軽く頭を叩くのだが、こっくりと寝てしまいそう。
だから思いっきり叩くと、「おお!」と目を覚ます。
何回も何回も親の頭を叩きまくり車は進む。
この道に差し掛かると眠くなるそうだ。
風呂上がって、食堂にいったら、自販機に文句をいっている。
生ビールのボタンを押したがビールが出ないらしい。
そりャおかしいと思ってみたら、ビールの下にあるボタンではなくビールってとこ押してる。
その後も寝るまで、なんやかんやおっしゃられてはいるのだが、ほとんど独りよがりの独り言。
電車でよく見かける独り言いってる明るいプー太郎に近い。
73歳になる、TVみながらTVにもなんか言っている。
母親曰く、暇さえあればTVの前に座ってるらしい。
大丈夫かな?この親父‥‥早く帰ってもらおうっと。


1月30日 (水)  [117] 両親

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1月30日お日様てった
29日は、30日田舎から両親が出てくるというので、東京駅に迎えに行くのに遠いし朝早いので、東京のアトリエに泊まりに出かけた。
アトリエの街には、ゴクウとハッカイとゴジョウなる女三妖怪の知り合いがいて、それぞれ店を持ってはりッきっている。
その中でハッカイの店チャカテはアジアンフードといろんな国のティーを出す。
ここは置いてあるテーブルやイス・ガラスケースなど諸々、壁の色などなんとなく落ち着く、けっこう気に入っている。今日も銭湯の帰りに飯食いに寄った。
あ〜いい、けど、めまいがする。
昨日何食ったッけ?腹の具合が悪い。
疲れたり腸がよくないと、左腕の前腕部のある所がいつも赤くはれる。
これが出来たら爪で×印をつけ、身体に気をつけなくてはならない。
ここにつぼでもあって大腸とつながっているのだろうか?
ゴクウがやってきた。
酔っぱらってろっ骨折ったって。
夜はあんまし眠れんかった。
30日は朝早く起きて東京駅に両親を迎えに。
ホームで待ってたら、出てきた。
プチやくざ夫婦、ひさしぶりだ。
年とってボロボロかと思ったら、何や、きちんとしてるじゃん。
電車にゆられ家に到着。
後はぎゃあぎゃあぎゃあぎゃあ騒いでいたが、けっこう面白い話を聴いた。
ワシ、5歳の頃デブで一言も喋らんバカでどうしようもなく、幼稚園に近所の子供が迎えに来ても行かず、後でひとりっきりで出かけてたそうだ。
驚かされたのは、その頃粘土でねずみを作って、両親が本物のねずみがいるっていうので騒いたそうだ。
親ばかとは思うけど‥へえ〜ねずみなんだ。


1月28日 (月)  [116] 旅

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1月28日ポカポカ天気
家中の窓という窓を全部開け、掃除機だして隅々まで掃除した。
気分爽快。
絵日記を描くためパソコンの前に座る。
いつかは、イメージに捕われないで、きちんと観察しなければならないと思っていた課題『神』(絵日記115)について、描いた。
すっきりいい旅をした感じだね。
これで家のホコリも心のホコリも、きれいさっぱり、無しだもんね。
こういうのは、ほんとの旅に似ている。
どっかのギャイ国に金のない一人旅とかする。
荷物は最低限におさえ身軽にする。
見るもの聴くもの始めての事ばかりで、過去や余計な事にこだわってなどいられない。
一瞬一瞬が新鮮だ、そして去ってゆく。
毎日のように、乗り物にのり違う街へと移動する、ノマドや旅芸人のように。
着いたら安宿を探しベッド一個借りる。
それから飯屋を探しに街に出る、歩く、眺める。
看板がわけわからん文字なので、手当りしだいにそれらしいドアを開ける。
薬屋だったり床屋だったり、その都度それがインプットされてゆく。
飯屋を探し当てたはいいがメニューがさっぱりわからん。
いろいろ実験して口にあったものを探してゆく。
知らず知らずの内に精神は引き締まり慎重になっている。
神経は研ぎすまされ、危険は事前に察知し、何が起きても後悔などまったくなく、ゆっくりとだが、確実に進む。
土地の人だけでなく、いろんな国の人と出会う。
言葉はほとんどわからないが、身ぶり手ぶりで歌などを教えあう、そして別れる。
だから、すがすがしく、笑顔で人と接する事ができる。
たぶん二度と会う事はない。
心の問題もこのようなほんとの旅と同じで、とっても新鮮で危険もあるだろうが、イメージや欲望に捕われず慎重に進めば美しい旅の喜びを味わう事でしょう。


1月27日 (日)  [115] 心を観察

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1月27日晴れ
質問「無神論者ですか?宗教についてどうお考え?」
……神とは未知の事ではないでしょうか?
神がいるとかいないとか結論付けることは出来ません。
なぜなら未知の事を、既知である人間の知識頭脳が知る事はできないからです。
結論付ける者や知っている人は、本当は知らないのです。
信仰というのはこの世界に数限り無くありまして、仏教、キリスト教、イスラム教、新興宗教などの他に資本主義、共産主義など主義の付くものすべてそうです。
何故人はそのような観念や主義を信じるのでしょうか?
それは、それが慰安や安心や希望を与えてくれるからでしょう。
しかし本当に慰安や希望を与えてくれるでしょうか?
現実の混乱からの逃避ではないでしょうか?
人それぞれ違ったイメージの信仰をする事によって、世界はバラバラになってしまい、対立し、喧嘩になり、どんどん一体感は失われます。
差別が生まれ戦争が起こり、一部の者が他人から搾取し貧富の差を広げます。
神を信じているという人々が今までどれだけ争いをしたでしょう?
どれだけ人間を殺したでしょう?
もし本当にまともに宗教心があるなら、他人を攻撃したりしないでしょう。
今、神や宗教は政治や自己中心的な者に利用され営利や他人を攻撃する詭弁として使われています。
真実を探究するというのは、ちゃんと理解してゆく事です。
途中で諦めて知恵を働かす事を止め過去の知識に頼り結論をつけ、探究心や好奇心を忘れてしまっては何もなりません。
このような人が、これ以上の頭脳はないと信じた神や教祖にすがり、知恵を捨て生きた屍となり、言われるがままに他人を攻撃するのです。
これが信仰です。
神や真理はまったく未知の事なのです。
頭脳、意識、無意識などの精神は既知のもので出来てます。
既知のものから完全に自由になる事が静寂です。
この時にのみ未知が現れるのです。
しかしこれを経験する事は出来ません。
経験したと思った時は欲が働いているからです。
静寂とは子供が無心に絵を描くようなものです。
既知が捨てられ未知が刻々と顕現するでしょう。
しかしそれは言葉にできるものでも手に入れられるものではありません。
どこまでも未知なのですから、一瞬一瞬が神なのです。


1月26日 (土)  [114] ダチョウ

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1月26日曇り雨雪
この間ちょっとまじに体力づくりをしたせいか知らんが、腕がほてって寝苦しく、夜中起きて腕に冷たい水をかけた。
こんな時には、寒いのにふとんから腕を出したり振ったり、ひどくなると暴れたり大声で吠えたくなる。
あれってなんなんだろう?
ダチョウは、求婚でもなく防衛でもなく、たまにまったく不可解意味不明に暴れるらしい。
ワシもそれかな?
身体の奥の方からうずくのだ。
堪え切れない彼方からの衝動のようだ。
おかげで、寝不足で、それなのに出かけなければならない。
バスには酔うは東京の人込みには酔うはで、大変だった。
6月に岡山の大きなスペース(40坪ぐらい)で個展をやるので、それの打ち合わせ。
スペースは今建築中だが、なかなかいい感じになりそう。
オーナーの美人クニちゃん張り切って、ホントに思う存分気に入るように作ってるもんだから、ワシも嬉しく楽しく作品づくりにエネジー入りそう。
『大わじん展』やるとかいってたが、大魔神みたいでいい、どうなることやら。
大モンゴル展ってのもあったがそれとは無関係です。
帰りは、また人に酔いバスに酔う。
あ〜気持ちワリ〜吐きそう〜だあ〜。
ほんと寝不足やいまいち気分がすぐれん時は都会に出るの止めよう。
そのような時は、みなさんよろしくね。
バスから降りたら、雪だ!
べちゃべちゃして水っぽい雪だがとってもきれいだ。
部屋を暗くして庭に明かりを照らし、ずうーっと眺めていた。
身体も冷えて雪と同じになってとけてゆきそうです。
やっぱ好きだな、雪は。


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