もりわじん絵日記 2011. 1
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1月31日 (月)  [3290] 打ち合わせ2

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 伊勢まで山形から一気にいくには遠い。前は飛行機があったが、去年の10月に人がほとんど乗らないというので山形名古屋間がなくなってしまったのだ。残念だ。あっという間に名古屋だったのに。で、とりあえず今日は東京泊まり。ワシ、ホテルが好きなのだ。若い頃、一人でいろんな国に行った。安いのからドミトリーから結構高級なホテルからさまざま泊まった。楽しいことや辛いこといろいろあった。スペインではライフルを向けられたこともあったんだよ。だからホテルは妙な気分にさせられ楽しいのだ。


1月30日 (日)  [3289] 打ち合わせ

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 明日から打ち合わせのため伊勢に出かける。久々の旅である。
なんかワクワクする。なぜかといえば雪を見ないで済むからだ。毎日の大雪で、うんざりしてたのだ。じゃあね、ゆきさん、またね。


1月29日 (土)  [3288] 公美堂74

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 芹沢くんは芹沢くんの後ろを同じ芹沢くんが歩いていると言う。そんな事を言う芹沢くんはこんな商店街では、否否否、あらゆるところに於いて大変興味深い稀に見る逸材だ。芹沢くんに歳を聞いたら二十歳と言う。僕より七つ下になる。ところが一年経って次の年も「そういや、芹沢くんって幾つだっけ?」と何の気なしに聞いたら「二十歳」と答える。「ヘェ〜、まだ二十歳か、若かったんだ」と僕も芹沢くんの正確な歳など気にしてないのでそのつもりで了解する。ところが、そのまた次の年も「そういや芹沢くんって幾つになった?」と聞くと「二十歳」と答えた。


1月28日 (金)  [3287] ポチ君4

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 そしてこれが本物のポチ君です。ポチなどという犬に付ける名前にしたのは、神奈川に住んでいるとき、近所のドッグランに迷い込んで犬達に吠えられているのを助け飼う。身体が犬のように堅い。8キロぐらいあるのだが、デブというより図体がでかい。総合するとほぼ犬。よくうちで女性が風呂入っていると甘えたふりして泣き、ドアを開けると何もせずジーッと隙間から裸体を覗いている。ネコ被ったスケベなおっさんだと思うので、腹にチャックはないかと調べるのだが、バレたらヤバいと暴れる。捕まらないようにいつもビクビクしている。


1月27日 (木)  [3286] 公美堂73

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 芹沢くんの部屋の中は、このくそ暑いのに、上下東西南北全て黒い油紙が貼られ、その上をビニールで覆っていた。床には絵の具が散らばっていた。六畳一間に半畳の玄関、玄関にはコンロとシンク、水道からはズーッと水が出ていた。下水の臭いが上がってくるので一日中出しっぱなしらしい。キャンバスには赤と黄色が混じった色が塗りたくられ、そのグチャグチャした色の上に鳥のとさかのような赤黒い線と丸が三つ程描かれていた。「描いている絵は何?」と聞いたら、芹沢くんは肩まである真っ直ぐな髪を絵の具のついた右手で掻き上げながら「ブタの尻尾」と答えた。このすばらしい部屋とこの絵をきっかけに芹沢くんとのアート交遊が始まった。


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