もりわじん絵日記 2001. 10
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10月31日 (水)  [34] 釉薬

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10月31日
本焼きのための釉薬づけだ。
これはとてつもなく楽しい、そして美しい作業だ。
数多くの釉薬を準備し、足・腰・手・体全体使い汗かき休みなく動く。
ただの作業のように思うでしょう?とんでもハップン。
普通の作業は忙しく身体を動かしていても、頭は違ったことをいろいろ考えてたりするものです。
身体と頭が分離している。
……分離するとそこに争いがうまれます。
社会とは分離しているものの争いです。
それは欲得で出来ています。
誰もがこの社会にいる限りお金や裕福や地位や権力を欲しがっています。
誰もがこの社会に依存しているわけです。
ここでは自己中心的な競争が当たり前とみなされ、他人を蹴落とすことを社会、学校、親も内心認めています。
子供の頃から競争に巻き込まれているものですから、心の中に恐怖が生じています。
恐怖は貧富や憎悪を生みます。
恐怖のあるところに愛はありません……
この釉薬をつける時は、手足と一緒に頭も一体化している。
作品がそれぞれ皆違うので、一個一個釉薬も違う、これはこの釉、これをまぜ、ここにはこの釉を薄く、ここは厚く等等、頭はフル回転で働いている。
面白いのは作品の結果が今見ることができないということ。
窯の中に入れ3日後にふたを開けるからだ。
そして重要なのが、三日後の結果に興味がないということだ。
そんな期待を思う隙間もないのだ。
……創造とは反逆である。
反逆とは暴力ではない、テロでも報復でもない。
反逆とは、社会のメイン要素であるお金や裕福や快楽や地位や名声や権力などへの欲求のうそ偽り腐敗を見抜くことである。
ひとりひとりが、平気で殺人するような競争社会からまったくの自由でアウトサイダーである事が、新しい活き活きした社会を創造するのです。


10月30日 (火)  [32] 楓[33] サウナ

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[32] 10月30日寒い
引越しの前に個展用の作品バンバン作ってかたずけないと、ほんとわけわかんなくなちゃって、なんだかかんだか……
あ!カエデの葉も数枚オレンジ色になっている。
錦木、ハゼ今度はカエデとうまい具合に順序よく色付いていくもんだ。
もみじはこれからみたい。
まるで紅葉のリレーをしてるようだ。
春の花もそうだ。果物もそうだ。
これはいろんな種類の木が動物や虫に喜ばれる時間を相談しあって、次ボクネ、じゃああたしその次、なんて示しあってるみたい。
そのほうが多種多様で美しい。
ん〜お見事、大自然。

[33] ふたたび10月30日
引っ越し屋さんに来てもらって見積もりをしてもらった。
結構いい感じで引っ越しの件も多少楽になり、寒かったもんで、大きな風呂屋に出かけた。
(それにしてもわしの日記はまるで風呂観察日記のようだ)
サウナに入った。
熱くなってきたもんで、あと少しで出ようと思ったらテレビで興味あるクイズがでた。あれ?答えはなんだろうと待ってたらCMはいちゃうんだもん。
まいったなあ、ちょっと我慢しよ。
答えが出た。なんだよ、たいしたことないじゃん。
熱い。ぷふぁ〜あ〜〜死ぬ〜。
水風呂入った。
ア〜気持ちいいけど気持ちわり〜太ももが赤くウロコ雲のようになっている。
足がふらつく。倒れそう。
眠い、ずいぶん眠いほんとに眠い。
気持ちわり〜吐きそう。
トイレに入ったらうんこがいっぱいでた。
寝よ。ア〜気持ちわり〜。
我慢は身体に悪い。
好きなことも程々にって事かな。
あ〜〜〜〜気持ち悪い〜〜


10月29日 (月)  [31] ロウソク

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10月29日
昨日の夜は素焼きのため窯に火を入れた。
と言っても電気だけど。
消費電力が4Kwの20A。
うちは40Aが限界。
いつも電力を使っているのが冷蔵庫・時計・電話・金魚鉢・浄化槽等こまかいのを計算するとギリギリやんけ。
と言う事で窯を使い始めた頃は真っ暗にして生活しようとしたが、一回目にして失敗。
トイレに入って水を流したとたんブチッとブレーカーが落ちた。
やばい、なにしろ窯は10時間近く温度を上げねばならん。
あ〜あ、いちからやり直し。
トイレ禁止。
いろいろとそんな失敗を何度かくり返しうまい窯入れ生活を身につけていく。
お風呂はロウソクで入る事になった。
そのためかロウソクにこり始めいろんなロウソクを手に入れた。
今は電力限界をかなり上げブレーカーが落ちる心配も無くなったが、窯入れの日のお風呂のロウソクは今も続いている。
ロウソクの炎はぬめ〜としていて心地よい。
あ〜〜時間がとけてゆく。


10月28日 (日)  [30] 痒い

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10月28日小雨そぼ降る日曜日
もう完全に錦木は赤紫となりました。
見事です。
紅葉にハマってた頃、身体のいたる所(ちんぽも)に小さい水膨れみたいのがわんさか出来ちゃって痒くて痒くて、掻くと広がって飛び火みたいなっちゃって、こりゃあやばい病気かなあ、ずいぶん悪さしたから…
と、2年ぐらい続いた。
その頃、庭には近くの林からとってきた名も知らぬ木が10本。
この木はほんとに綺麗に紅葉する。
成長も早くどんどんのびるから庭いっぱいが赤やオレンジや黄色。
いったい何の木だろうと植物図鑑を調べたら『ハゼ』、漆の仲間だ!
なんとワシの身体はこれでかぶれていたのだ。
美しいものには刺がある。
美しいものに触るとかぶれるぞ〜
それ以来触らず遠くから眺めるようにしたのだが、猫が爪をとぎワシに触れる。
ん〜惜しい木だが、庭から取り除く事にした。
その後、小さなサラ鉢に植えあまり肥料を与えず育ててる。
今、その小さいハゼが錦木の下で鮮やかに輝いています。


10月27日 (土)  [29] 地雷

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なに!地雷って一億個も埋まってんの?ほんとかよ。
1日1000個ほじくりかえして…200年以上
あ〜あ
地雷工場で働いてるお父さんがいるわけだよね。
汗水流して働き帰って夕飯につく。
息子はいう。
「お父さん、今日僕ね、ゴミあさっているカラス、銃で撃ったよ」
「そうか、うまくなったな。たいしたもんだ」
娘はいう。
「ねえ、あたし今日街で片足ない子に手をさしのべたよ」
「そうか、お前は思いやりがあっていい子だね」
父さんはいう。
「お前達は、お父さんの仕事のおかげで幸せなんだよ。さあ地雷に感謝しよう」
と、こうやってファミリーの夕飯は愛と平和の話題でいっぱいだ。
あ〜〜〜遠いなあ。
ほんと遠いなあ、平安。
人は気付いているようで気付いていません。
気付いてたら野心のない行為が生まれてるはずです。
いっぱい詰まった知識で自分を正当化する。
自分は正しい、と。
ちなみに
地雷生産国:日本を含めた55カ国
埋まっている国は60カ国
一個数百円から。
2006年まで地雷に変わる新しい兵器を考察中だって。
だから未だに作ってます。


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