3月31日 (月) [501] 枕木
ビカビカの晴れ〜 朝、二階のベランダの窓開けたら猫共が出ていって戻ってこない。 今から出かけなければいけないのに‥ しょうがないから窓開けたままで‥空き巣に入られても仕方ねえヤなどと思ってしまった。 最近、庭いじりや大工などが大好きになって自然と接しているせいか、かなり気がおおらかになっちゃって、命と土と寝る所があれば、また仕事して一から環境造りをやればいいのだー。 毎日何かやってなきゃア身体鈍っちゃうし退屈だから、なんかやるわけで、どうせやるなら自然と戯れた方が楽しい。 でも、二階の窓は閉めて出かける、犯罪者増やしてもしょうがないからね。 今日はホームセンターで枕木の安売りをしているのでまとめ買いに。 長さ2m40cmの枕木28本。 アロハ姉さんの軽トラで行こうとしたら、軽トラじゃア5本しか積めないだって。 では運んでもらったら?手間賃1万円なり。 じゃあどうすればと聞いたら1tトラック只で貸す、それだとニ往復でオーケイだって。 なんで一回じゃダメなの?‥枕木1本70・〜100・あるんだって!エ〜!!、それ持つの? トラックの運転、すぐに勘を掴み、スイスイ‥もう大抵の車はいけるね。 一回目14本運び終わり、こりゃア、いつものように飯食わずにやってたが、お腹に力が入らん。 途中トラックの中でトマトジュースとサンドイッチを食ったがメチャンコうまい。 ん〜なる程、肉体労働者がだれよりも『うまい』を知っている、と悟った。 風は心地よいし、なんでもないのに笑える。 二回目はさすがにこたえた、大変!腕がちぎれるような音がした、グキッ。 やっと終わり、死ぬかと思えば反対に生き返った。 大変な事ではあるが、食べ物はうまいし生き返るし丈夫になるし頭もすっきり笑えるし、最高でした。
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3月30日 (日) [500] アジアンバリバリ
ちと寒い。 水鉢に薄く氷が張っている。 今日は盆栽をのせる台と足が壊れて使えない縁台をちゃんと作ろう。 まずは買っておいた木材をノコでカットし防腐のため塗料を塗る。 盆栽台はもう見事にばっちりできた‥少々感動。 ワシ、ノコギリはまっすぐ切れないが釘打ちはなかなかいけるんだと発見。 次、縁台に足をつけようと思うのだが‥やってしまった! 木の長さを一ケ所まちがえて切ってしまったからほとんどの木の寸法が狂ってきた。 大体、粘土いじりというものは寸法というものを計る事がない。 ほとんど、目と手や指で押したりくっ付けたりねじったり握ったり潰したりひねったりなど数値とは無関係の勘アバウト。 絵のように平面でもないから囲みもない、幾何学がない。 ハッと感覚が冴え渡り、よし、となれば、曲がってようが歪んでようが無関係。 あとは乾いてから焼いてから修正できるが、よし、と決まったら、もう最高だからなおす必要はほとんどない。 それ以上なんかいじるのは感覚ではなく意味でデザインになってしまう。 きちんと寸法など計って粘土いじったら出来が良すぎて面白みや味わいがなくなってただの死んだ人形になってしまう。 だから寸法はほとんど気にしない。 ところが、この大工仕事寸法きちんとしないと使い物にならん。 買ってきた木材は全部ダメになったので、そこら中にあった木材かき集めて作る。 思ったのとは違った風合いにできてしまったが、けっこう頑丈でいい雰囲気、なんかバリ風って感じ。 ワシの大工の腕ってもしかしたらバリ風なのかも? 猫を作るきっかけもバリの猫グッズを見てからだしね。 ‥『自分』という考え方は欧米から入った個人主義というのがあるが、アジアにはまったく別の『自分』という考え方がある。 日本もそうなんだけど、欧米風に憧れ持っちゃった日本人は灯台下暗しで『自分』というものが欧米一本ばりになってしまった。 もったいないことだ‥そこんとこによく云われる東洋の神秘の神髄が隠されているのに‥ なにはともあれ、バリ風大工気に入っちゃった。
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3月29日 (土) [499] アベック仕立て
暗いうちに目が覚めた。 ニワトリよりも早起きかもしれんぞ。 SS(サルの すね)が何日もかけて庭から掘った土をフルイにかけ小石などを取り除き畑の土にした。 土のなくなった所に、今日は堆肥や土や肥料を入れる物置を組み立てる。 木造組み立て式の簡単なものだが、けっこう大きいのでそれなりに大変だった。 桜の木の下にあったテーブルの半分を物置とくっつける。 ここでいろいろ畑仕事の準備をしたりするわけですね。 さて、果樹のアベック仕立てをやる。 リンゴもナシもニ本ずつ仲良く並べて植える。 桃は根の所で交叉させて土にうめる‥へへへ、どうなるんだろう。 前から探していたフジの木を手に入れたので、植える。 普通、藤棚や藤波といわれるように棚仕立てをして花をいっぱい垂らすのだが‥これは日本人が開発し世界に広めた仕立て方らしい‥棚仕立てにすると棚の下は日陰になって他の花を何も植えられないし、ベンチの上に棚作ろうと思ったがベンチの周りは木だらけで見栄えが悪くなる。 そこで、塀にくっつけて塀の端から端までフジの紫で埋めるつもり‥何年かかるのだろう? エスパリエ仕立てというらしくイギリスなどでは家の壁にやるが日本は湿気が多いので家壁はダメらしい。 夕方、タイヤを夏タイヤに交換しにいく。 交換している間、本屋に入った、やはり植物のコーナーだよね。 ほんとに庭木や野菜や花の事は、いくら読んでもさっぱりわからん。 植物の種類によってひとつひとつこまごまと育て方が違うのだ。 ほっぽっておいても育つには育つだろうが、ちゃんと花を咲かしたり枯れないようにしたり実がいっぱい付くようにしたりするにはいろいろ知恵が必要で手間がかかる。 去年はイチジク、いっぱい実がなったが熟す前に萎びてしまったし、ザクロなんかもいっぱい花咲いたのに実が一個だけ、などなど。 粘土いじりは順調に育って実もなったけど、植物はほんとにわからん。 自分は生まれた時から植物をたらふく食い育ててもらってるのに、ほんの僅かの実さえならす事が出来ない‥情けないよな。 まあ、わからんから面白いわけで、じっくり学んでいきましょう。
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3月28日 (金) [498] 渾沌人間猫
もうメチャンコ早起きになってしまったようだ。 子供の頃はヨピカリとあだ名が付くぐらい夜になると目が冴えた。 夜は静寂恐怖邪念快楽が渦巻いていて興味深かったのだろうか? 今は、ほんとうの静寂と幸福が早朝にある事を知ったみたい。 長さ70cmの丸太を横に半分にきってベンチの横に置いて小さいテーブル代わりにしようと、まずは電ノコで周りを10cmぐらいクルリと切るが、まん中が切れない。 普通のノコギリでやっとこ切る。 さて、問題は枕木、これは縦に半分に切って歩道に置き石代わりにしこうと思っているのだが、電ノコはいい、しかし普通のノコではほとんど進まない。 ノコギリが小さすぎる。 もっとでかいノコギリを買いに行く、ついでに、アベック仕立てをするためのリンゴとナシの苗などを手に入れる。 いつか継ぎ木とやらも試すつもりだが、新しく苗を買い継ぎ木しても、その苗を捨てるわけにもいかないから、今のところアベック仕立てがよし。 しかし不思議だなー、木には沢山の花が咲き中に雄しべと雌しべがあるわけだが、これは人間でいうとちんぽことまんぽこにあたるわけで、花とは男女性器が一体化したものなのかな? じゃあ、木一本がひとりの人間だとしたら、身体中性器だらけってわけ? それで自家受粉できるとなれば、そりゃア楽でいいけど、何が楽しいのだろう? 試しに一回ぐらいなら面白そうだけど‥ リンゴのようになるべく他の種類の木の花粉が付かないと実がならない、ってのは、まだ人間に近い。 イチョウやキューイのようにオスの木とメスの木があるってのが、もっとも人間に近い。 植物は多種多様だ。 未来、男女が一体化した人間も出てくるのだろうか? ‥おかまじゃないよ。 たまに半陰半陽という人もいるらしいが、自家受粉もできる陰陽一体化した渾沌人間もそのうち現れるかもしれないね? そういや、昔ガッチャマンというマンガの登場人物にベルクカッツェ(山猫)という半男半女がいたけど‥なんで猫だったのだろう? まるで、インニャンだね。
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3月27日 (木) [497] 上を向いて歩こう
天気よし。 昨日やり残した芝生の目土をパラパラと蒔き平らにホウキで掃いて水をたっぷり撒く。 ウドと短い自然薯をニ本ずつ植える。 この間、畑に初めてブロッコリーがなり、生で食っても美味しかった。 自分で育て、ほんとにさっき採れたばかりの野菜はほんとにうまい。 大自然と一体化したような爽やかな味わいだった。 という事で、昨日芝生の目土を買いにいったついでに自分で育てる食い物はないか?と、リンゴとくりとぶどうの苗を買ってきたので、それを植える。 ぶどうは百日紅にからませる。 ところが、リンゴや梨などは自家受粉しないらしく、他の品種もいっしょに植えなければ実がならないらしい。 それでなくともこの庭、足の踏み場もないくらい木々でギュウギュウ詰のなんでもありの果樹園庭なのに、同じような木は植えたくないなー‥どうしよう?と調べたら、一本の木に他の種類の木を継ぎ木すればいいらしい。 なる程、じゃあ、一本の木に違ういろんな種類をいっぱい継ぎ木すれば、一本でいろんなリンゴが食えるのか。 それとも、ニ本の木をぴたっと寄り添わしてねじれさしてペッタンコどろどろアベック仕立てにするのもいいのでは? ついでだから三本の違う種類で三つ巴、仲の良い三角関係っていうのもいいな。 木と木がからんでくっ付いてンの見た事あるもんな‥ 面白そうだからやってみよう‥でも、あれって何十年もかかってんじやないだろうか? まあ、いつかくっつくだろう。 継ぎ木という技術が身につけば、これはけっこう遊べるな。 楽しみになってきたもんで、粘土いじりもいい泣き猫ができました。 『上を向いて招こう』の泣き猫版で、まるで『上を向いて歩こう』の歌のまま。 上を向いて歩こうよ、涙がこぼれないように‥と謡いながら心地良く粘土をいじった。
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