もりわじん絵日記 2009. 3
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3月31日 (火)  [2616] 家猫180

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「屋根や壁と同じように、土波もデタラメ感が欲しい。ところどころ小波があったり、波しぶきがあってもいい。波しぶきは白っぽい砂で表現するとか。全体的に庭は緑の海って感じだ。家を中心にまん丸な波紋というのでなくて、ところどころ歪ませたりして、予測できない海の波の適当感を出してもらいたい」
 ホシ君から「庭の件、提案&スケッチ有難うございます。検討しているところですが、庭に表情が付くほどに、建物が際立たなくなる可能性が懸念されますので、とりあえず、原則的には前回の打合せ通りに、敷地は全てフラットな芝として進めさせてもらいたいと思っています」と返事が来た。おろっ? 



3月30日 (月)  [2615] 家猫179

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 土波のイメージを模型担当のヒロスタッフのホシ君に知らせる。
「庭ですけど、いいアイデアが出ました。屋根が山波のようで、壁が木波なので、波つながりで、庭は土波にしようと思います。家の玄関を中心に波が四方八方に広がっている感じです。添付になんとなく土波のイメージを書きました。断面は家側がなだらかで外側が急な感じです。全面芝生ですが、なだらか側の芝生より急側の方が濃い緑ですね。車の通り道は平らな芝生にします」
 ふと、タルコフスキーの『惑星ソラリス』のラストシーンが脳裏をよぎった。家が海に浮かぶシーンだ。いいわぁ〜



3月29日 (日)  [2614] 家猫178

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 暫くしていきなり庭の風景が浮かんだ。家猫全体を思い描いてみると屋根は山波の様に見える。壁は木波だし、ならば庭は土波、地波ではあるまいか。家猫が家猫になったのは天国のゆっくり君の毛波からだ。毛波が膨らんで、辺り一面波になった。これはいい方向性だと感じた。僕は波を表現しようとしているのだろうか? たまたま2月、宮崎によって冬の海を見たからこのイメージが出てきたのだろうか? 



3月28日 (土)  [2613] 家猫177

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 模型の建物はいいのだが、庭についてのアイデアはお任せにするつもりでいた。庭は家が建って住みながら少しずつ造成してカッコいいものにしようと考えていたから。庭造りもヒロ君とこは模型がいっぱいあって慣れているだろうし。しかし、よく見ると庭はけっこうあっさりしていて、どこかで見た事のあるような庭だ。気を使ってオシャレしたつもりがダサイ和風モダンになったりしたら気色悪い。だから、とりあえず模型上の庭はフラットに芝生だけにして作為しないでくれと頼んだ。が、どうも何か心にほんの少しだけひっかかるものがある…



3月27日 (金)  [2612] 家猫176

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 5月の個展は『家猫』展だ。そこで東京の友人の建築家に頼んで50分の一の模型を作ってもらうことに。なんの因果かこやつヒロ君は小学校の同級生で頭悪いしセンスないのに人がいいから徳積んで曲がりなりにも建築家を名乗ってスタッフにも恵まれちゃんと食っている。時々下らない建築番組のテレビに出て匠などと呼ばれているから尚の事ダサイ。去年の暮れ、家猫を建てるにあたっていろいろ聞きたい事があったので、小学校ぶりに会いに出かけた。なぜか罵詈雑言悪口しか言わないこんな僕の事を褒めるし尊敬の言葉を吐くし気にかけてくれていた。なんか、鈍感なのか寛大なのか、違った意味で偉い。今回は模型でも作ってくれんかと声かけたら金などいらんとは言わなかったが安く引き受けてくれた。優しい。出かけたら本気で彼のスタッフが集まっていて、総動員して作ってくれると言う。涙が出た、おまえってバカだけど優しいな、うっ、うっ…。皆さんお願いしますだ。やはりこういうものは専門家に任せるのがいい。個展に展示するとともに、これが家猫建設に取っていい助けになるだろう。ヒロ君、お返しに、いつか、おまえをりこうにしてやるぞ、と思いを固めた、けど、ま、無理かも…



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