4月30日 (金) [3015] 粘土
プニョは土日だけでも来る事になったが、それでは粘土の技術が身に付かないだろう。技術も感覚も三日で元に戻ってしまうと言うからね。そこに天から降ってきた最上川の反対岸の粘土を思い出した。家猫の基礎をやってくれた社長さんちに挨拶に行ったら、裏の土地が粘土だらけと言う。粘土などはちゃんと精製されたものがいいので、そんな雑な粘土は放っといた。
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4月29日 (木) [3014] 町工場3
機械に併せたこういう仕事はダンスにも観察にも飽きてしまう。そのうち退屈になってくる。性に合わないなぁと思った。もっとスピードのある仕事が性にあっているように思う。粘土いじりは町工場と似ている。バンバン猫作品を生産する。しかし機械に併せる必要はなく、自分のリズムでやれる。一点にかかる時間が長くキメがこまい。スピードがあるようでないとも言える。つまりいつまでも流れ続ける川のような。
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4月28日 (水) [3013] 町工場2
工場にはちょいと頭の足りない奴が二人いた。ワシの右隣に一人、正面左に一人。右のアー君はとろい。それを見ている正面ウー君はカチャカチャと自分の早さをワシに見せびらかす。しかし、よく見ると速そうに見える動きは無駄な動きが多く結局アー君とそれ程変わりない。彼は休み時間になるとそばに寄ってきてアー君を馬鹿にした話しをする。アーもウーも違ってないことに気付いてない。噂では、数年後、ウーがアーを刺したらしい。
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4月27日 (火) [3012] 町工場
ワシも若い頃そのような仕事をした。アルバイトであるけど、何かの工場での流れ作業だ。この流れ作業というのは機械のリズムに自分を合わせてゆかねばならない。送れたりすると詰まってしまい機械を止めなければならなくなり、みんなに迷惑かけ作業が大幅に送れてしまう。ワシは器用でスピードが速いので隣の奴の分までやってあげるくらい余裕がある。作業しながらダンスだってできたし、他の奴を観察して楽しみもした。
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4月26日 (月) [3011] 弟子3
プニョも4月になり町工場に就職してしまった。土日に来てもらう。バイトはいけないので、修行ということでだ。入社式のその日からもう作業着を着て働く。バッタンバッタンと何かが作られ流れる。どうだった? と聞いたら「地味疲れたっす。肩凝りっす。筋肉痛っす。眠いっす。みんな声が小さいっす」と。なんか辛そうな表情だ。創造が足りんな。まあせいぜい思いっきり生きるのが嫌になるほど苦しむんだな。
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