Works
: 布施和佳子 |
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愛酒家(H30×W42)
乾杯 乾杯 我健康に
世間の荒波 かきわけて 泳ぎ続けるこの腕に
杯かかげて いれるのも 我 健康であればこそ
乾杯 乾杯 我人生に
仕事に 追われる毎日と ともに闘う よき仲間
そして 愛する我妻よ 君がいるから 僕がいる
ちゃんと 家には 帰るから 閉出さないで 怒らないで
今日も のみすぎ ぐでんぐでんの よっぱらい |
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おはよう(H29×W40)
朝おきて 窓を開けると いい天気
ただそれだけで 今日という日に わくわくしてくる
花も緑も かがやいて 洗濯物の山さえも
楽しいものに みえてくる
さあ 今日も一日 がんばるぞ
あふれる元気の ひとりごと |
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恋(H29×W23)
あの頃 私は 恋してた
一生懸命 恋してた
寝ても さめても 恋してた
他には 何も見えなかった
先の事など 考えなかった
今が 一番 大切だった
恋が 一番 大切だった
あの頃 私は 若かった・・・ |
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じゅうたんいっぱい猫いっぱい(H37×W48)
子供の頃じゅうたんが いっぱいになるほどの
たくさんの猫たちと 暮らしてた
それは とても 愉快で 楽しい 毎日だった
思い出話を ひとつするなら 満月の夜のお買い物
その夜 父のいいつけで
私は たばこを 買いに出た
すると あとから 猫たちが 用心棒のように
ぞろり ぞろりと ついてくる
おかげで ちっとも 怖くない
静まりかえった 夜の道を 月明りに 照らされて
十何匹の猫たちと 幼い私が 歩いていく
その情景は まるで 絵本の1ページのように
今でも 心に やきついている・・・
じゅうたんいっぱいの 猫たちは
私に いっぱい あたえてくれた
そんな猫たち 一匹一匹に 感謝状を贈りたい
そんな思いで 一枚一枚 私は絵を描いている |
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再会(H45×W33)
懐かしい友達と 喫茶店で待合わせ
「ひさしぶりー!」「元気だったー?」
空白の時間など まるでなかった様に
ペチャクチャ ペチャクチャ 弾むおしゃべり
箸が転がっても おかしかったあの頃に 戻って
笑い転げながら
「女同士って いいね」「友達って いいな」と
つくづく思う
楽しい時は あっという間に過ぎてゆき
そろそろ 互いの今に 帰る時間・・・
明日も会えた あの頃よりも ちょっぴり寂しい別れ際
ありがとう・・・おかげで とっても 元気になれた
思いを込めた「じゃあね また会おうね」 |