ギャラリー

作品No.067 乾山の猫

―今年の100人展はどうしましょ。
―う〜ん、昨年は平面作品だったから、今年は立体かな。ベースは銅を鍛金して作ってあるんだけど‥‥
―意匠がねー。
―七宝は意匠が命だからねー。
―ここはひとつ、日本のアートの基本にもどって「琳派風招き猫」というのはどうでしょ。
―いいね。乾山の大胆さ、穏やかさは現代に必要だね。
‥‥‥ということで生まれた猫です。
七宝焼という非常に制限された素材を使って、自由に、ユーモラスな物づくりをしたいと心がけました。
・高さ/14cm
・素材 /七宝焼

造形作家
平林義教,利依子
ジャンル:七宝・金工

現在は2匹の猫と同居中。いつのまにか増えてしまっている猫のモチーフの七宝作品は絵皿、アクセサリー、立体の立ち招き猫、香立て額絵の数々とどんどん広がっていく。最初は家の猫をモチーフにした小さな皿1つだけだったのに・・・これも招き猫様の力か作品を喜んでくださる方々のおかげであろうか。これからも、どこにもない猫たちを生み出していきたい。

平林義教
長野県生まれ
1982年 七宝を始める
1992年 七宝工房 アトリエヴェルデを開設
以後、グループ展、個展、クラフト展など多数
現在、日本工芸会会員

平林利依子
長野県生まれ
1980年〜日本画を学ぶ
1992年 義教とアトリエヴェルデ開設
1997年〜彫金を始める
グループ展、、クラフト展など多数