「平成の招き猫100人展」ギャラリー
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作品No.050 子猫の福いっぱい招き猫祭り

大正時代にあったようなこっとう屋さんを舞台に、招き猫祭りの日を向えた、親猫と子猫の楽しく愛情あふれるシーンを表現してみました。
・今日のためにみんなで一緒に「福」を呼べるよう練習を重ね、子供達にはごほうびの猫じゃらしとまたたびせんべいを用意しました。でも気まぐれな子供達は好き勝手に遊んでしまい、てんやわんやの一日になってしまったと言う設定です。
幅/32cm 奥行/31cm 高さ/24cm
素材/紙粘土
創作紙粘土協会・人形部門準師範
田中和美
 Kazumi Tanaka


私が子供の頃は、工作になる材料が少ない時代でしたので、捨ててしまうような物を大事に取って置き、思いつくまま創造の世界に没頭していました。どんな事でもとことん納得するまでやり遂げないと気が済まない凝り性で、人から見たら無駄な物ばかりだったかもしれません。でもそれが今では作品作りのアイデアとなり継続出来る原動力になっていると思います。唯一物作りの根底が覆されたのは猫作りでした。「なぜ猫にならないのか?」毎日粘土と格闘して、何百個作ってもその中で満足出来るのはほんのわずか、まだ着色していない猫の方が多いかもしれません。これからの作品の傾向として、顔や手が動くからくり猫や母となり子供と共に経験した思い出を織り交ぜながら、人間に一番近い猫にその思いを込め制作して行こうと思います。「猫ってこんな仕草もするよね」と思わずうなずいてしまう様な、楽しく心が癒される作品になれば良いですね。

 創作歴23年
・紙粘土を薄くのばし、ドレスを着せて作る人形の本と出会い、通信教育にて習い始める。
・その後うさぎやねずみ等をモチーフにした作品を制作。
・1994年 主婦と生活社「私のカントリーNo.8」にて動物達ミニチュアワールドの企画でドー
 ルハウス2点掲載。
・同年ひかりのくに株式会社「紙ねんどの小物集」にて8作品掲載。
・1997年 第14回東急ハンズ大賞展にてドールハウス(ねずみの家族団欒)が入選。
・瀬戸の「来る福招き猫祭り」の百人展を見て猫をモチーフに制作を始める。
・2002年8月 株式会社世界文化社「第7回家庭画報大賞展」にて猫の七段飾りのお雛様が準大
 賞に選ばれる。(猫の不思議な可愛さが一度に楽しめたらと思い、1年がかりで制作)
・同年12月28日〜2003年1月5日まで名鉄パレ百貨店(神宮)にて新年おめでとう「猫」作品展
 に出品
・2003年 日本出版社「猫びより」にて家庭画報・準大賞作品と制作中の作品を紹介。
・同年2月1日〜23日まで名古屋・栄のギャラリー「ガレリア・デ・アルテ」にて写真家の菅野
 まうさん、立体の佐山泰弘さん、日本画家の田口昌宏さんと2月22日「ニャンニャンニャン」
 と言う「猫の日」にちなんだ猫だけの作品展を開催。
 (開催中2月17日CBCテレビ・「ユーガッタ」にて展示会の作品が紹介される)
・同年 3月1日〜9日まで豊田ガーデン(花遊庭)にてアートフェスティバルに参加、家庭画
 報・準大賞作品と東急ハンズ大賞・入選作品を発表。
 (1年か2年に一度、豊田市民ギャラリー「森の詩」にて個展を開催)


私が子供の頃は、工作になる材料が少ない時代でしたので、捨ててしまうような物を大事に取って置き、思いつくまま創造の世界に没頭していました。どんな事でもとことん納得するまでやり遂げないと気が済まない凝り性で、人から見たら無駄な物ばかりだったかもしれません。でもそれが今では作品作りのアイデアとなり継続出来る原動力になっていると思います。唯一物作りの根底が覆されたのは猫作りでした。「なぜ猫にならないのか?」毎日粘土と格闘して、何百個作ってもその中で満足出来るのはほんのわずか、まだ着色していない猫の方が多いかもしれません。これからの作品の傾向として、顔や手が動くからくり猫や母となり子供と共に経験した思い出を織り交ぜながら、人間に一番近い猫にその思いを込め制作して行こうと思います。「猫ってこんな仕草もするよね」と思わずうなずいてしまう様な、楽しく心が癒される作品になれば良いですね。