田中かずみ[紙粘土人形]
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東 直生[陶芸]
田中かずみ 創作歴25年、紙粘土人形のスペシャリストが今作りたいと思うのは「自分が大切に取っておきたいもの」…たとえば、娘さんとの思い出をかたちにするような作品だそうです。昨年発表した「招き猫歳時記」も、親子の猫で表現した作品。親が子どもの健康や幸福を願う気持ちをこめて制作されたそうです。これからはテーマにそって歴史や資料を調べ、衣装や小物を丁寧に作りこんでいく作品にも取り組みたいという田中さん。
見ごたえのある招き猫作品にご注目ください。
・通信教育にて人形制作を学ぶ
・1997年第14回東急ハンズ大賞展 入選 
・瀬戸の招き猫まつりをきっかけに猫を作り始める
・2002年8月(株)世界文化社・第7回家庭画報大賞展にて『猫の七段飾りのお雛様』準大賞受賞

 
ともすれば暗い話題が目につくご時世を、明るい笑いで吹き飛ばす招き猫たち。近年は笑顔の作品をご自身も楽しんで制作されているという東直生さん。
お腹の底から笑う「ワッハッハ!」という声が聞こえてきそうな生き生きとした造形、その豊かな表現力は、学生時代に彫刻を学んだ中で培われたものかもしれません。
写真は市松模様のユーモラスな亀の香炉に乗った招き猫。猫の口からかぐわしい息(香)がたちのぼる、遊び心いっぱいの作品です。
東 直生
1959年 三重県津市生まれ
1980年 愛知県立芸術大学 彫刻科 卒業
1981年 愛知県瀬戸市窯業訓練校 卒業
1988年 りんこうぼう設立
1994年 日本現代陶彫展 入選
1998年 日本現代陶彫展 特別賞受賞
1999年 ユーモア陶彫展 受賞
個展、夫婦展、グループ展などで活動中